文化

安田講堂 1968‐1969 / 島 泰三 を読んで:「イデオロギーと熱気」

久しぶりにログインしようとしたらアカウント名を忘れてさまよう問題。 だいぶ前に読んで、記事を書こう!と思って忘れてたやつをパパッと書いちゃいます。 筆者は学生運動の(多分)中心的人物の一人。 本書では、当事者の目線からの安田講堂立てこもり(他…

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力 / スーザン・ケイン

もしきみが、発明家とアーティストの要素を持ったたぐい稀なエンジニアならば、僕はきみに実行するのが難しい助言をしようーーひとりで働け。独力で作業してこそ、革新的な品物を生み出すことができる。委員会もチームも関係なく。 (スティーブ・ウォズニア…

トリビュート 百人一首 / 幻戯書房 編

百人一首を現代の歌人?が、一人につき三・四首ずつ解釈を加えて現代風にアレンジするという試み。 さて、この手のものに長々と解釈を加えるのも無粋だろう。 素人の恐れ多い試みであることを承知で、 ①元の歌 ②本の中の解釈 ③私の返答 の順で、印象に残った…

暗夜行路 / 志賀直哉

『或る処で諦めることで平安を得たくない。諦めず、捨てず、何時までも追求し、其上で本統の平安と満足とを得たい。本統に不死の仕事を仕た人には死はない。』 著者唯一の長編小説。悩み多き人生を送る主人公が、大自然の中で「許す心」を得るまでを描く。 …

輿論と世論―日本的民意の系譜学 / 佐藤 卓己

輿論public opinionと世論popular sentimentsは本来全く違うもの。 前者がよろん、後者がせろんと読まれていたのに、 字の制限で前者が消滅し、結果として世論=よろんと読むようになった。 輿論=冷静な意見と世論=感情的な気分の区別が明確にされなくなっ…