科学

量子コンピュータが人工知能を加速する / 西森秀稔、大関真之 …に関連した雑感

タイトル通りの本。 著者の一人である西森は、 量子アニーリング(D-Waveの量子コンピュータの基本原理)を用いると、 ある種の組み合わせ最適化問題を効率よく解けることを示した。 で、それを「実際に作ってみた」のがD-Waveというわけです。 (参考: Qua…

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」 / ネイト・シルバー

どうでもいいけど、この手のダサい副題はウケがいいのかな。 まあ原著の副題をそのまま訳して、 「なぜこれほど多くの予測は失敗し…いくつかはうまくいくのか」 とかするのもイマイチだと思うけど。 著者は統計学、特に様々な分野のデータを基にした将来予測…

ミネソタより、論点の整理

ただいま私はミネソタ州はミネアポリスにいます。 色んな人と話してなるほどと思ったことをノート代わりに記録しておきたいと思います。 ①ロボットと神経科学:行動の模倣か、内部メカニズムか? 制御工学から見た話だと思うので、分野で違うのかもしれない…

安全。でも、安心できない…-信頼をめぐる心理学 / 中谷内一也

リスクマネジメントの話。 原発…は実際大事故が起きたから特殊かもしれないけど、 例えば食品安全(遺伝子組み換え食品とか)なんかで、 「頭では安全だろうと分かっていても、心情的に安心できない」のはなぜか?という話。 ざっくり言うと、 ①リスク管理側…

心の影 意識をめぐる未知の科学を探る / ロジャー・ペンローズ

あけましておめでとうございます。ブログは細々とやっていきたいと思います。 年始なのでちょっと変わり種というか、将来の展望みたいなものを絡めてみたいと思います。 筆者は高名な物理学者で、「事象の地平面」の存在を提唱したりもしたそうです(wikiped…

方法序説 / デカルト

科学に携わる者、一度は読んでおくべし。…と聞いてからだいぶ経ちました。 今がチャンスだと思って読んでみました。 …固定観念はとりあえず全て捨て去って大事なものだけ残そうとか、簡単に言うねえ。 「われ思う、故にわれあり」 とは、非常に有名なフレー…