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外交〈上〉 / ヘンリー・A. キッシンジャー

一言でいうと、長い。めっちゃ長い。

上巻は17世紀くらい~冷戦開始の外交史を、

ニクソン政権下の大統領補佐官など長年外交に関わってきた筆者が描いたもの。

ちなみに96年の本なので、下巻は冷戦終結まで。

 

基本的には、理想主義と現実主義という軸で読めばいいと思う。

ただし、善悪を論ずる対象とか、二項対立とかではない。

 

例えば、一般に共産主義は理想主義的に考えられることが多いように思う。

しかし、

『(ヒトラーと)同様にスターリンも誇大妄想狂であったが、自分は歴史的真実に使える者と考えていた…スターリンは確かに怪物であった。しかし国際関係の処理にあたっては、彼はこのうえなく現実的であり、我慢強く…』

このように、スターリンの現実主義者としての側面は何度も本著中で描かれている。

要するに、「目的のためなら手段は択ばない」わけだ。

 

恐らくは、理想と現実、どちらかを追求するだけではいけないのだろう。

世論を誘導して第二次大戦にアメリカを参戦させたフランクリン・ルーズベルトのように、

『偉大な指導者は、彼の洞察力と一般の常識…教育者でなければならない…ついてこられるようにするために、孤独で先に歩いていく意思がなければならない』

のだと。

 

他にも示唆に富む記述はたくさんある。

『政治家たちはいつも、行動を起こす余地がまだ大きい時に限って、状況がよくわからないというジレンマに直面するものである。』

外交政策は、実際の力関係を無視して、相手の意図がどのようなものかという読みに頼るとき、砂上の楼閣になってしまうのである』

『民主主義の世論は、失敗を決して許さない。たとえ失敗の原因が目先の彼らの期待を実現することであったとしても。』

など。

 

コメントとしては…ゲームとしては面白そうだよね。実際苦労は死ぬほど多いんだろうけどさ。

うまくまとまらないからそのうち修正するかもしれません。