いまさら翼といわれても / 米澤 穂信
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああえるたそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
(以下ぼかして書くので完全なネタバレというほどではないですが、読もうと思ってる&事前情報は欠片も入れたくない方はブラウザバック。小説なので一応)
一応説明しておくと、古典部シリーズというシリーズものの最新作です。
「氷菓」というタイトルでアニメ化もされており、私も大好きです。
私も大好きです。(大事なことなので)
いや、正直これはだいぶ予想外でしたね。
えるたその家にまつわる話は奉太郎もだいぶ壁に感じてたので、
ありがちな展開として例えば見合いの話があるとか、そういうのは想像してました。
今回の話はいわば予想の展開の逆。一体何があったんでしょうね?
個人的な予想としては、メタ的になるのですが、
このシリーズは一貫して最終的に特定の登場人物の内面に至る話になっている。
えると氷菓事件、奉太郎と女帝事件、里志・麻耶花と十文字事件みたいなね。
別に一(あるいは二)対一対応ってわけでもないですけどね。
というわけで、えるパパの登場が今後あるんじゃないかと。
(ママかもしれないけど、まあ主犯?は当主でしょう。実際話をしたみたいだし)
で、親心みたいなものが語られるんじゃないでしょうか。
ちなみにタイトルにも関わる「自由」の話ですが、
私は(ここにたどり着くような人々はご存知かもしれませんが)だいぶ自由至上主義みたいなとこがあります。
なので、正直えるの心情が理解できるとは言えない。
ただ人生の中で、
それまでプレイしていた(と思っていた)ゲームのルールが急に変わった(ことに気づいた)時に、
「はて、どうしたいと思っていたんだっけ?」と立ち止まってしまった経験はあります。
私は物理的な環境変化には耐性がある方だと思いますが、
自分の内面に深くかかわる一部が急に変わる(ことに気づく)のはなかなか受け入れがたいもの。
結果的によくわからない道を歩むことになりましたが、
それ自身は必要なことだったと最近になって思うようになりました。
フィクションの中ではあるけれど、
えるにも「あれはいい経験だった」と笑って振り返る日がくるといいですね。